8.6ヒロシマ平和へのつどい 2008
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8.6ヒロシマ平和へのつどい2008(PDF) |
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関連行事スケジュール 5日(火) 11:00 ピースサイクル到着集会(原爆ドーム前) 13:00 フィールドワーク @岩国コース(バスツアー) Aフィールドワーク:原民喜と歩く広島の『夏の花』 Bフィールドワーク:平和公園「碑めぐりコース」 17:00−19:30 集会(市民交流プラザ) 20:00 全国交流会(県民文化センター) 6日(水) 7:00 「市民による平和宣言」「9条意見広告」ビラ配布 (原爆ドーム前、平和公園内各所) 8:00 広島市式典 8:15 ダイ・イン、歌(原爆ドーム前) 8:30 グラウンド・ゼロのつどい(原爆ドーム前) 9:00 ピースウォーク(原爆ドーム前〜中国電力本店前) 9:30−10:15反原発座り込み(中国電力本店前) 9:30 フィールドワークC広島城周辺徒歩コース(原爆ドーム前集合) 13:00 フィールドワークDバスツアー 宇品・比治山自動車コース(YMCA2号館集合) 【16:00 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」集会(市民交流プラザ)】 7日(木) 9:40−14:40(宇品港) 海から見る!被爆跡、呉基地クルージング |
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8.6ヒロシマ平和へのつどい2008よびかけ文 「平和を求めるなら 9条を鍛えよう。―核・基地・グローバル化―」 イラク、アフガニスタンからの多国籍軍撤退を求める声、 中・南米で次々に登場する左翼政権、グローバル化する 日米同盟(核軍事力の維持・強化、米軍再編、ミサイル防衛)、 ブッシュ政権の退場…。 7月G8洞爺湖サミット、9月2日広島でのG8(下院)議長サミットは、 不公正で不安定な世界を作り出しているG8大国の責任と 行き詰まりをあらわにし、 “もうひとつの世界”の必要性を示すことになるでしょう。 プルトニウム大量保有への道=六ヶ所核燃料再処理工場の 本格稼動を許さず、“動く原発”とでも言うべき米・原子力空母 ジョージ・ワシントンの横須賀配備、艦載機岩国移駐を止めましょう! 「9条世界会議」は戦争抑止の可能性を示して歴史的に成功しました。 戦後責任・戦後補償として在外被爆者の国家賠償がやっと一歩前進しました。 イラク航空自衛隊空輸活動は憲法違反であるとの名古屋高裁判決を活かし、 秋の自衛隊海外派兵恒久法案を止めましょう! 今年はイギリス反核運動の闘士、レベッカ・ジョンソンさんを迎えます。 彼女は1980年代グリーナムコモン基地閉鎖、 2007年にはイギリス・スコットランドのファスレーン基地封鎖= トライデント更新阻止闘争で強力な反核運動をリードしています。 討論し、交流し、行動し、次の大きな運動に結びつけていきましょう。 |
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賛同団体・よびかけ人 【賛同団体】 ピースサイクル全国ネットワーク/ 第九条の会ヒロシマ/ ピースリンク広島・呉・岩国/ 広島YWCA/ 郵政労働者ユニオン中国地方本部)/ 【よびかけ人】 足立修一(弁護士)/ 池田幸慶(9条があぶない!三原市民の集い)/ 上山耕平(ファスレーン365参加者)/ 大月純子(わたしたちの性と生を語る会・広島代表)/ 岡本三夫(岡本非暴力平和研究所所長)/ 上関英穂(郵政労働者ユニオン中国地方本部執行委員長)/ 木原省治(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)/ 木村浩子 久野成章(環境社会主義研究会)/ 久保まさかず(広島の歴史をみてまわる会)/ 久保田十一郎(日本キリスト教団西中国教区・広島西分区牧師会)/ 実国義範(平和を考える市民の会・三次)/ 篠原 收(広島女学院大学教員)/ 柴田もゆる(教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま)/ 進藤狂介(被爆問題研究者、山口県)/ 高橋博子(広島市立大学広島平和研究所)/ 田中繁之 田中利幸(広島市立大学広島平和研究所)/ 伊達 工(ピースサイクル全国ネットワーク共同代表)/ 谷本大岳(ピースサイクル広島ネットワーク副代表)/ 田村順玄(岩国市議)/ 寺尾光身 戸村良人(広島YWCAヒロシマの今から過去を見て回る会)/ 豊永恵三郎(被爆者、韓国の原爆被害者を救援する市民の会広島支部長)/ 永富弥古 長尾真理子(呉YWCA)/ 中峠由里 西岡由紀夫(ピースリンク呉世話人)/ 新田秀樹(ピースリンク広島世話人)/ 沼田鈴子(被爆者)/ 日南田成志(イラク平和テレビ局in Japan・広島)/ 平岡典道(ピースリンク広島・呉・岩国)/ 平賀伸一(広高教組呉地区支部平和教育推進部長)/ 藤井純子(第九条の会ヒロシマ)/ 溝田一成(脱原発へ!中国電力株主行動の会)/ 宮田喜久代(広島YWCA会長)/ 村田民雄(市民運動交流センター・ふくやま代表)/ 森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表)/ 山内正之(毒ガス島歴史研究所)/ 山口たか 山田忠文(東北アジア情報センター運営委員)/ 山田禮正(人民の力)/ 山本みはぎ 湯浅一郎(ピースデポ代表)/ 横原由紀夫(広島県原水禁元事務局長)/ 吉井信夫(ピースサイクル広島ネットワーク代表)/ 渡田正弘(グローバリゼーションを問う広島ネットワーク)/ (8月3日現在) |
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8.6ヒロシマ平和へのつどい2008実行委員会(代表 湯浅一郎) 事務局: 〒733-0022広島市西区天満町13-1-709久野方 FAX:082-297-7145 TEL:090-4740-4608 Eメール:kunonaruaki@hotmail.com http://www.d6.dion.ne.jp/~knaruaki/ |
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●8.6ヒロシマ平和へのつどい 2008 <活動報告> | ||
テーマ「平和を求めるなら9条を鍛えよう―核・基地・グローバル化―」 ●日 時/2008年8月5日 17:00〜 ●場 所/広島市まちづくり市民交流プラザ ●参加者/150名(第1部)180名(第2部)。 <第一部> 峠三吉の詩『その日はいつか』の朗読で始まった。 司会は、ピースリンク広島・呉・岩国の久野成章。 ◆「僕のヒロシマノート」 木原省治さん (原発はごめんだヒロシマ市民の会代表、広島県原水禁常任理事、被爆二世) 「63年が経過しても、私がいつも意識するのは、慰霊碑に納められている過去帳に名前が書かれている、父、母、祖父母、そして母の胎内で被爆し2年前に亡くなった姉のこと。いわゆる認定被爆者の問題や韓国やブラジルなどに住んでいる被爆者の救済は微々たる前進。国交が閉ざされている北朝鮮被爆者の問題は未解決。被爆二世、被爆三世、被爆四世の人たちが持っている健康不安の解消に通じる医療措置、医療保障については、遠い道。原発や核実験や劣化ウランによるヒバクシャに対する連帯と救援の課題。茨城県東海村のJCO臨界事故や山口県上関町の原発問題にもヒロシマはもっと力を入れなければならない。六ヶ所再処理工場の本格稼動、米インド原子力協力協定、米原子力空母ジョージワシントン横須賀配備をどう止めるのか。洞爺湖G8サミットにおいての反対する人々の「表現の自由」が封殺された。核、基地、憲法、グローバル化など様々な課題に具体的かつ明確な形で対峙しよう」。発言原稿(Word) ◆「ナガサキから」 舟越耿一さん (長崎大学教授、長崎ピースウィーク実行委員会代表) 舟越さんは漁船を沈没させたイージス艦「あたご」が三菱重工長崎造船所で建造されたことを重視し、長崎が兵器生産都市として完全復活していることに警鐘を乱打している。佐世保基地はイージス艦3隻体制となったという。「長崎における三菱の兵器生産」と全面対決し、兵器生産の縮小・中止の道をこじ開けるという課題に迫っている。この日は、「大学での授業の経験から、学生の中で、国際情勢や今日の凶悪事件をとらえ”やられたらやり返せ・報復だ・死刑だ”という風潮が強まっている。”ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒロシマ”の原点をふまえることが必要だ」と発言した。 ◆盆子原国彦さん(被爆者) 盆子原さんは、5歳のときに広島市舟入川口町の自宅で被爆。1961年21歳で、母と姉が行方不明のままブラジルへ移住され、現在は、在ブラジル原爆被爆者協会の理事である。7月31日の在ブラジル被爆者手帳訴訟では、広島地裁は、在外被爆者を放置してきた国の責任を断罪し、それに従ってきた広島県に賠償を命じ、原告全面勝訴の判決が出た。盆子原さんは、「2005年はじめてヒロシマにきたときは、在外被爆者は日本に来て申請しなければ被爆者健康手帳を取得できなかった。それ以降の被爆者が起こした裁判の結果、その裁判請求に関する部分だけが認められるような展開で不満だ。在外被爆者も高齢化しており、国内と全く同様の支援、一刻も早い対応が必要だ」と訴えた。発言原稿(Word) ◆「ヒロシマ・ナガサキの継承」繁沢敦子さん (スティーブン・オカザキ監督のドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」の共同プロデューサー) 「多くの被爆者が被爆体験を語らないのは、語る内容がないからではない。その体験は決して他人には理解してもらえないと思っているからだ。被爆者の多くが自分の子や孫にも体験を話したことがないという。一方でその多くの人が、今のうちに伝えておかねばという思いを抱えている。被爆者が恐れているのは、話すことよりも、聞こうとしない無関心であり、聞いたことを自分のこととして共有できない想像力の欠如。その背景には効率ばかりを求める社会、戦争を過去のこととして一顧だにしない社会の風潮がある。 取材では、被爆当時の記憶がない幼年被爆者や原爆投下後に爆心地付近に入った入市被爆者から、期待される話ができないもどかしさも聞いた。しかし、そうした人の中には、原爆孤児だった人もいれば、いつ忍び寄るかわからない原爆症への不安を抱えている。放射能の影響が長期わたる以上、被爆体験とは今に続く戦後の暮らしや歴史をも包含する。そうした体験に取捨選択なく無条件に寄り添うこと。それができるのは身近な存在である家族、友人であり孫かもしれない。身近な被爆者の体験(話したがらないことを含めて)を知ろうと努めることが、被爆地のアイデンティティとなり、被爆者無き後を担う次なる世代となりうると考える」。発言原稿(Word) ◆「北東アジア・9条・非核地帯」 湯浅一郎さん(ピースデポ代表) 「今、人類は、貧困、環境問題、食糧問題など切実で共通の課題が山積。生存基盤の継続性のために一致協力して取り組まねばならないとき。そんな時に”軍事、核、戦争にエネルギーや予算を浪費する余裕があるのか?”そう言う疑問に多くの人が気づき始めている。市民の側が”軍事力によらなくても平和は作れる”という対抗構想、9条の精神を具現化した政策提起、実体化が必要。 38度線のある朝鮮半島を含む北東アジアをどうするか?核抑止に依存した非核保有国の日本、韓国を軸に、地域安全保障の枠組みを多国間の協調によって核兵器に依存しない地域ブロック、すなわち「非核地帯の実現」をめざす。この40年で、地球の南半分は非核地帯。 被爆国としての日本政府をどう動かすか。このような北東アジア非核兵器地帯の可能性に活かす枠組みは、NPT2000年再検討会議の最終文書=核兵器保有国の「保有核兵器の廃棄に関する明確な約束」など13項目のステップ、2006年「大量破壊兵器委員会報告」(ブリックス報告の勧告30)、2007年・2008年キッシンジャーらの「核兵器のない世界」論文、「核保有国」イギリスに対するスコットランド自治政府の決起、アメリカの政権交代によるCTBT批准の可能性などがある。秋の臨時国会では、給油新法の延長問題が焦点化し、その先に改憲の先取りである派兵恒久法が待っている。今のうちに9条を鍛える、具現化した政策が必要だ」。発言レジュメ(Word) 最後に、ピースサイクル全国ネットワークが紹介され、ヒロシマネットワークの新田秀樹さんがアピールし、「市民による平和宣言2008」を読み上げ、拍手で採択された。 <第二部> 英国のアクロニム軍縮外交研究所所長のレベッカ・ジョンソンさんが「ファスレーン、ヒロシマ、アクション」と題して講演した。 通訳は、広島市立大学広島平和研究所教授の田中利幸さん。 ◆「ファスレーン、ヒロシマ、アクション」 レベッカ・ジョンソンさん(英国アクロニム軍縮外交研究所所長) 「1945年から現在まで、非人間的兵器は違法化されるべきだった。それはしばしば非民主的政権の道具となった。核兵器廃絶は可能であると信じる人は増えているが。核保有国には届いていない。核兵器のない社会を現実化させるためには、NGO、市民運動が鍵。 核兵器のない世界から遠い世界にいるのではなく、近いところにいる。核廃絶を山の頂上と考えるなら、頂上に近いあと3段階くらいのところにきている。核兵器はその地位と価値を失いつつある。核抑止力支持者が、核軍縮と核不拡散を唱えてきたグループに加わりつつある。国際社会には核兵器の完全禁止と不拡散を管理検証する能力があるということを、政府や軍人たちに受け入れさせる機運ができつつある。国連安保理で決議案を出し、核兵器の使用は人道に対する犯罪だと宣言すべきだ。はじめは核を持つ常任理事国が拒否するだろうが、説明を求めつづけるべきだ。広島市民や被爆者のこれまで以上のリーダーシップと参画が必要だ。核保有国同士の交渉から各国をテーブルにつかせる努力、決断を作らせる段階。しかし頂上に達するのは容易ではない。これからが困難だ。しかし正しい道のりを歩めば2020年までに核兵器廃絶は可能だ。核は安全保障の手段としては役に立っていない。地位と価値を失いつつある。冷戦時代、約6万発あった核弾頭はいま、2万発に減少。かつて強力な権力のシンボルであったものが、今ではテロリストなどの「弱い権力者」のツール。核より貧困、HIV、温暖化の方が脅威になっている。だがその一方で、米印原子力協定の危険、米露の核兵器「再評価」のうごきなどもある。日本は日米軍事同盟の下、アメリカの核の傘の下にある。六ヶ所再処理施設などの問題、潜在的な核保有能力がある。2010年NPT再検討会議に向けての戦略が必要だ。現在、イギリスでは55%、スコットランドでは80%がトライデントシステムに反対している。ファスレーンでの行動は1150名強が逮捕された。核兵器廃絶には国際的な連携が要だ。核の傘をなくす。核兵器工場をなくす。新たな核兵器を作らせない。民生用も含めたプルトニウム使用の禁止。人間の安全保障の構築。核兵器保有国の一つに核兵器廃絶をさせることができたら、核兵器の鎖をもとにもどせないほど断ち切ってしまうことができる。その可能性のある国は、英国。それを実現するためには、トライデントを更新させないような強い国際的圧力を英国に与えなければならない。と同時に、スコットランドの人々とスコットランド政府を支援する必要がある」。 このあと、ファスレーン365日本代表の豊島耕一さん(佐賀大学教授)が昨年夏行われたファスレーン海軍基地封鎖行動の報告をした。立命館大学教授の藤岡惇さんからは、宇宙規模の軍拡に対する注意の喚起があった。 (久野成章) |
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